お知らせ プレスリリース

オンライン機械部品調達サービスの市場規模、市場動向を発表

2023年2月24日
株式会社テクノ・システム・リサーチ
URL https://www.t-s-r.co.jp
東京都千代田区岩本町 3-7-4 TSR ビル
代表取締役社長 藤田 明良
株式会社テクノ・システム・リサーチはオンライン機械部品調達サービスの市場規模、市場動向を発表致しました。

オンライン機械部品調達サービスとは

従来は企業が個別に行っていた加工が必要な機械部品(カスタム部品)の調達をオンラインで提供するサービス。 主な機能としては、CAD・図面データのアップロードによる授受、見積もり、受発注、マッチングサービスといった機械部品の調達に関連した一連のプロセスをオンラインで提供する。 本市場データでは、B to B向けサービス、日本国内向けサービスを対象としている。

オンライン機械部品調達サービス 市場動向

オンライン機械部品調達プラットフォーム市場の2022年の利用ユーザー数は14万7,400ユーザー、前年比122%で伸長している。 オンライン機械部品調達プラットフォーム市場は拡大期にある。米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの流行といった要素がサプライチェーンを混乱させ、不安定な状況が継続している。その結果、サプライチェーン見直し、代替経路の確保、人を介さないオンラインによる受発注への取り組みが推進され、利用ユーザーは拡大傾向にある。また、DXへの対応といった観点から調達関連業務の改革といった視点でも導入が進んでいる。特に属人性の排除や業務プロセスの可視化・自動化といった点で効果を発揮することから、潜在的な利用ユーザー層は多いとみている。 今後は環境が変化する前提でサプライチェーンを構築する必要があることから、調達関連業務のリスク管理、コスト低減、リードタイムの短縮、業務効率化といった調達DXを目指すユーザーが拡大していくことが見込まれており、市場はさらに伸長していくと予測している。

オンライン機械部品調達サービス メーカー動向

2022年、利用ユーザー数ベースの市場シェアでは、meviy(ミスミ)が57.0%でトップシェアとなっている。 meviy(ミスミ)は、2022年にラピッドプロトタイピングの業務提携先であるプロトラブズの日本撤退というアクシデントを経験したものの、結果として大きくユーザー数を拡大させている。特に大口数量割引、長納期割引などの提案価格帯の強化、さらに旋盤加工品の提供開始などサービスを着実に強化したことがさらなるシェア拡大の要因となった。 CADDi MANUFACTURING(キャディ)は部品単位ではなく装置一式受注による受注件数の増加戦略を採っている。ユーザー企業内で複数の部門が利用するなど利用部門の横展開に成功し、ユーザー数を増加させている。 Mitsuri(Catallaxy)も利用ユーザーを拡大させている。同社は2022年5月にシステムリニューアルを実施している。UI刷新に加え、仲介業務をなくし発注者と工場が直接取引できる環境を提供するというビジネスの方向性において大きな転換を図っている。

主な調査対象メーカー・サービス

・(株)ミスミ : meviy ・キャディ(株) : CADDi MANUFACTURING ・(株)Catallaxy : Mitsuri ・(株)カブク : Kabuku Connect など


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株式会社 テクノ・システム・リサーチ
第2グループ 浅沼 邦明(asanuma@t-s-r.co.jp)
Tel: 03-3851-5651

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