お知らせ プレスリリース

オンライン機械部品調達サービスの市場規模、市場動向を発表

2022年2月21日
株式会社テクノ・システム・リサーチ
URL https://www.t-s-r.co.jp
東京都千代田区岩本町 3-7-4 TSR ビル
代表取締役社長 藤田 正雄
株式会社テクノ・システム・リサーチはオンライン機械部品調達サービスの市場規模、市場動向を発表致しました。

オンライン機械部品調達サービスとは

従来は企業が個別に行っていた加工が必要な機械部品(カスタム部品)の調達をオンラインで提供するサービス。 主な機能としては、CAD・図面データのアップロードによる授受、見積もり、受発注、マッチングサービスといった機械部品の調達に関連した一連のプロセスをオンラインで提供する。 本市場データでは、B to B向けサービス、日本国内向けサービスを対象としている。

オンライン機械部品調達サービス 市場動向

オンライン機械部品調達プラットフォーム市場の2021年の利用ユーザー数は12万800ユーザー、前年比129%で伸長している。 オンライン機械部品調達プラットフォーム市場は拡大期にある。 米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの流行がサプライチェーンに影響を及ぼした結果、サプライチェーン見直し、代替経路の確保、人を介さないオンラインによる受発注への取り組みが推進され、利用ユーザーは拡大傾向にある。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応といった観点から調達関連業務の改革といった視点も加わっている。主要各社は自社サービスの強化やサービス領域の拡充を図っており、日々プラットフォームが提供するサービス内容は強化・拡張を続けている。 今後、激しく変化する環境や状況に対応したサプライチェーンの構築を目指して調達関連業務のリスク管理、コスト低減、リードタイムの短縮、業務効率化といった調達DXを目指すユーザーが増加していくことが見込まれており、市場はさらに拡大していくと予測している。

オンライン機械部品調達サービス メーカー動向

2021年 利用ユーザー数ベースのメーカーシェアでは、meviy(ミスミ)が55.5%となっており、トップシェアを維持している。 meviy(ミスミ)は総合webカタログサービスであるMiSUMi-VONAを提供しており、企業のサプライチェーンの見直しや部品調達のオンライン化推進を背景に全世界の顧客数を33万社へと拡大させている。拡大した既存顧客に対するmeviyの利用促進施策と新規ユーザーの開拓を両面展開していることから、利用ユーザー数を大幅に増加させている。サービス面では、ユーザーインタ-フェースの刷新、トヨタ自動車との共同開発による3D CAD連携機能の強化など、サービスの進化を加速させている。 CADDi(キャディ)は利用ユーザー数の拡大戦略から、部品単位ではなく装置・設備一式受注による受注件数の増加による受注単価の拡大へと戦略をシフトさせている。そのため、利用ユーザー数は増加しているものの、その増加率は緩やかとなっている。 物流拠点や品質管理センターの拡張、提携先である町工場に対する支援策の強化など、サービス全体の底上げとサービス領域の拡大にも着手している。 PROTOLABS(プロトラブズ)は最も長くサービス提供を行っていることから、安定した顧客層を抱えている。 2021年にオンラインでカスタムパーツの3Dプリンティングサービスを提供する3D Hubs社を買収し、サービス内容の拡充を図っている。

主な調査対象メーカー・サービス

  • (株)ミスミ : meviy
  • キャディ(株) : CADDi
  • プロトラブズ(合) : PROTOLABS オンデマンド受託製造サービス
  • (株)Catallaxy : Mitsuri
  • (株)カブク : Kabuku Connect など


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